つくばの魅力が楽しめるスペースに
パブリックスペースを活かした魅力づくり

つくばの魅力が楽しめるスペースに
つくば駅周辺はペデストリアンデッキや公園など他では見られない緑豊かなゆとりあるパブリックスペースが数多く整備されています。
これらのパブリックスペースを活かすことで魅力あるまちづくりが実現できると考えています。当社は、つくばセンター広場を中心としたパブリックスペースを活かし、アート展示や科学体験、イベント、子ども向けワークショップ、居場所づくりなど、さまざまな取組みを地域の団体と協力して実施することで、つくばならではの魅力ある体験を創っています。
■ プレイスメイキング実証実験について
当社では、つくば中心市街地におけるパブリックスペースの新たな可能性を探るため、「プレイスメイキング実証実験」を実施しました。本実験では、多様な使い方ができる日常のたまり場、特に冬季も利用しやすい空間の創出を目指し、その効果を検証しました。
背景と狙い
従来の「ソトカフェ」が抱えていた、単なる休憩スペース化、利用層の偏り、場への愛着の不足、季節による利用のしにくさといった課題を解決するため、以下の点を重視しました。
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多様な層が利用できるデザイン性: 特に若年層に訴求するおしゃれな空間を目指しました。
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季節を問わない快適性: 暑さや寒さに対応し、年間を通して利用できる環境を整備しました。
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什器による利用促進: 様々な種類の家具を設置し、利用頻度への影響を検証しました。
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つくばらしさと愛着の醸成: つくば独自の要素を取り入れ、利用者にとって親しみやすい場づくりを目指しました。
実施内容
実証実験の場所は、利用者の動線を妨げず、イベントとの共存も可能なつくばセンター広場2階ペデストリアンデッキの一部を選定しました。
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実施期間: 2024年10月1日~2025年12月27日
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空間デザイン: 温かみのあるウッドデッキを設置し、筑波山をモチーフにしたオブジェを配置することで、デザイン性と地域との繋がりを表現しました。
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快適性向上: 冬季の利用を促すドームテントや、夜間を彩るイルミネーションを導入しました。
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多様な什器: 多様な利用を促すため、様々な種類のテーブルや椅子を設置し、一部は地元の木材加工企業と連携して製作しました。


効果検証と結果
実証実験は、目視確認、アンケート調査、調査員による動態調査、筑波山オブジェの愛称募集を通じて効果を検証しました。
【主な検証結果】
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利用者層の拡大: 特に高校生や大学生など、これまで少なかった若い世代の利用が大幅に増加しました。
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多様な利用促進: 一人での利用に加え、複数人での利用も増え、一時的な休憩、飲食、子どもが遊ぶなど、多様な目的で利用されました。
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快適性と滞在時間の向上: ドームテント内や背もたれのある椅子が特に人気で、季節を問わず一定数の利用者が快適に滞留することが確認されました。
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高い満足度と愛着: 多くの利用者が「満足」と回答し、筑波山オブジェへの愛称募集も盛況で、場への愛着が醸成されていることが伺えました。
一方で、仕事や作業目的の利用者が減少したことや、飲食後のゴミ放置といった課題も明らかになりました。
今後の展望
今回の実証実験により、デザインや什器の工夫、季節対策によって、多様なニーズに応える「日常のたまり場」を創出できることが確認できました。
私たちは今後も、変わりゆく人々の価値観や、街に求められる役割の変化に対応するため、以下の取り組みを進めます。
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更なる魅力的な場の創出: 今回の成果を活かし、さらに魅力的なパブリックスペースを創り出します。
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多様な場づくりの推進: 小さな子どもが遊べる場など、つくば中心市街地に不足している新たなニーズに対応した場づくりを検討します。
これらの取り組みは、つくばまちなかデザイン株式会社や、つくばセンター地区活性化協議会と連携し、まち全体へと展開していく予定です。
私たちはこれからも、地域の事業者と協力しながら、つくば中心市街地の魅力向上に貢献していきます。
■その他の施策


・ウォーターアドベンチャー
場所:つくばセンター広場
期間:2024年・2025年 夏
内容:プール・スライダー・トランポリンなど
・co-en周年記念イベント
場所:つくばセンター広場
期間:2023年5月7日・2024年5月5日・2025年4月29日
内容:グルメ・工作教室・スポーツなど


